令和3年第3回富里市議会定例会が開催され、様々な問題について議論が交わされました。特に、新型コロナウイルス感染症による影響が懸念される中、新しい生活様式の確立と市民への支援策が焦点となりました。
最初に、鈴木英吉議員が行った一般質問では、富里市の特産品であるスイカの振興や森林再生プラン、通学路の安全対策について言及されました。特にスイカ条例の効果について鈴木議員は、地域住民と生産者の理解を深めるための取組みを評価しながらも、更なるPR活動の必要性を強調しました。市長の五十嵐博文氏は、条例制定後の施策が地域の認知度向上に貢献しているとしつつも、生産者支援や産地維持に向けた新しい施策が必要であることを認識していると述べました。
続いて、森林再生プランについても質問がありました。五十嵐市長は、台風被害からの復旧と持続可能な森林管理の重要性を訴え、地域における生物多様性の保全に向けた取組みの強化を約束しました。特に、森林の適切な管理と再生に向けた市の取り組みが進められていることを強調し、次回の計画についても積極的な報告を行う意向を示しました。
また、通学路の安全対策についても議論がありました。教育部長の金杉章子氏は、学校側での事故防止策として毎年合同点検を行い、状況に応じた対策を講じていると説明しました。「安全な通学路を確保するため、今後も市民と協力しながら改善策を進めていきたい」との意向を示しました。
次に、布川好夫議員が市民に優しいデジタル化について質問しました。特に公共施設へのフリーWi-Fi設置や、デジタルデバイド解消に向けた施策が強調されました。市は、デジタル・トランスフォーメーション推進計画の中で、公共施設へのIT環境の拡充に努める姿勢を示しています。
また、区・自治会の加入率が減少している問題についても有識な意見が寄せられ、役割や支援金問題に対する対策が必要であると指摘されました。行政との協力体制の強化が求められています。
一方、ワクチン接種率については、新型コロナウイルスの予防接種が進んでいるものの、特に若い世代の接種率を高める施策が今後課題となるとされました。市として、ワクチン接種の具体的な促進策を講じることが求められています。