令和元年6月10日、富里市議会の定例会が開催され、活発な議論が展開された。
今回は、特に子育て支援や協働のまちづくり、防災法制などの重要な課題が多く取り上げられた。
荒野峰之議員が、「子育て支援について」と題して質問を行った。待機児童問題に関しては、市長の相川堅治氏が現状を説明した。現在、保育所関連の待機児童は55人であり、これは昨年の49人増となる数字である。市では子ども・子育て支援事業計画を策定中で、今後必要な受け入れ体制を見極めると強調した。
さらに、学童問題についても触れ、待機児童数が豊富で多くの保護者が解決を望んでいる。相川市長は、「新たな学童クラブの設置に関しても、支援体制を整えていく」と述べた。
旧岩崎家末廣別邸の活用計画については、観光資源としての将来性がある旨が強調された。相川市長は、この場所が富里市の農業の発展の証であるとし、観光振興を図るための施設整備の構想を示した。隣接する土地には飲食店や物販施設も設置を考えている。
協働のまちづくり条例については、これまでの成果が紹介された。市民活動団体の育成や参加促進が進められている事例が挙げられ、活発な市民活動が行われている現状が示された。市民活動フェスタなどのイベント開催がこれを支えている。
防災課の新設も重要なテーマに上がった。市では地域の自主防災組織との連携を強化し、防災訓練や安全確保に向けた取り組みを推進している。市長は、近隣の学校にも防災教育を浸透させることが急務であると認識している。