令和3年第2回富里市議会定例会が6月4日、開催され、市の公共交通機関や市民の健康、教育環境、緊急時の職員配置についての質問が多数寄せられた。
布川好夫議員は、公共交通機関について質問をし、さとバス・デマンド交通の運行について重点的に挙げた。特に、高齢者の移動手段としての重要性から、医療機関へのスムーズなアクセスを求める声が多いことを指摘。市長、五十嵐博文氏は、路線変更の検討を約束した。今後は地域ニーズに応じた、柔軟な運行体制の強化が求められる。
市民の健康に関する質問も多く、人間ドックや特定健診における助成制度拡充が求められた。五十嵐市長は、令和3年度から保険加入者全員への助成を実施し、検診費用の負担軽減を目指すと回答。また、地域格差がある助成金についても、他の市町とのバランスを取りながら見直しを行う姿勢を示した。
教育環境についても民間からの意見が反映される形で議論が交わされた。布川議員は、学校給食や生理用品整備について具体的な対応を催促。教育長の吉野光好氏が、保健室に常備するなど対応策を講じていると述べたが、さらなる改善が期待される。
緊急時の職員配置についての質問もあり、新型コロナウイルスワクチン接種への対応とその重要性が強調された。市のワクチン接種体制においても、高齢者への支援策を強化し、接種の効率を上げる必要があると会議で共有された。
また、ジェンダー平等の取り組みに関して、市の男女共同参画計画を進める中で、社会的な意識の変化にも敏感に対応する必要性が強調された。特に、県内の他自治体でも積極的に取り組みが進められている中、富里市としても遅れを取らない施策を考えていることを市長が表明。