令和3年12月1日、富里市議会は第4回定例会を開催し、議案第14号「財産の取得について」等が審議されました。この会議では、新たにコンピュータを取得するための予算案が提案されたほか、議員からの一般質問も実施されました。
市長の五十嵐博文氏は、議案第14号についての提案理由を説明しました。富里市GIGAスクール構想に基づく学習者用コンピュータの購入について、仮契約締結の結果、議会の承認を求めるものだと述べました。この取り組みは、今後の教育環境を向上させる重要な施策として位置付けられています。
一般質問では、江原利勝議員が多岐にわたるテーマで質問を行いました。特に道路行政に関しては、道路に張り出した樹木や強風による土砂の撤去などが扱われ、具体的な対応策が求められました。
市長は、道路に張り出した樹木について、過去6ヶ月間に31か所を把握したことを説明し、そのうち23か所について適正な管理が要請されたと述べました。また、土砂撤去についてはパトロールを行い、適宜対応していることも強調されました。特に、地権者への周知方法に関しては、法務局を通じて所有者に文書で通知していると明らかにしました。
また、江原議員は自転車通学の安全対策も提起しました。市の教育長、吉野光好氏は、自転車保険の必要性を説明し、市の取り組みとして交通安全に関する教育を強化していく姿勢を示しました。教育の現場においては、今後も様々な対策を講じていく方針です。
そのほかにも、イノシシ対策としての捕獲活動や、旧洗心小学校跡地の利用に関する考え方など多くの問題が取り上げられる中、議員からは市民の意見がそのまま反映されるような施策の実現を期待する声が上がりました。特に、市民生活に密着した問題に対しては、積極的な対応を望む意見が多く見受けられました。
議案第15号「令和3年度富里市一般会計補正予算(第10号)」については、その必要性が説明され、具体的な施策が市民生活を支えるものであると確認されました。これにより、生活困窮者や子育て世帯への支援が強化されることが期待されています。各議員の質問応対や議決を経て、予算案は可決され、今後の市の運営に向けた重要な一歩となったといえるでしょう。