令和3年12月3日に開催された富里市議会第4回定例会では、多くの議題が取り上げられた。このなかで一般質問が行われ、重要な案件として末廣農場整備事業、スイカロードレース大会、GIGAスクール構想の実施が中心となった。
藤田 幹議員は、末廣農場整備事業を取り上げ、進捗状況や今後の計画、集客性と収益性について質問した。市長の五十嵐博文氏は、観光交流拠点として期待されており、利用促進に向けた広報や市内小学校での取り組みを行っていると強調した。具体的には、収益性を確保するため、地域の商品や特産物を活かした販売戦略を進める方針である。
野並慶光議長は、スイカロードレース大会の開催についても言及し、令和4年度の計画や、市の関わり方、そして大会の規模について質問に答えた。教育長の吉野光好氏によると、コロナ禍の影響で過去2年は中止されていたが、今後は規模拡大を目指し、より多くの市民と交流できる大会にする予定となっている。
さらに、GIGAスクール構想についても質問がなされ、教育部長の金杉章子氏は、全国的に進められている教育現場のICT化について報告した。授業での活用が進み、児童・生徒の関心も高まっているとのことだが、教員の負担が懸念され、今後のサポート体制の充実が求められる。こうした中で、教職員への研修は重要であり、今後もさらなる充実が期待されている。
柏崎のり子議員からは、消費税インボイス制度やマイナンバーカードの健康保険証利用に関する質問がなされた。消費税インボイス制度は多くの中小企業に影響を及ぼす問題が指摘されており、市としての周知徹底が求められている。また、マイナンバーカードの普及に関しては、利用できる医療機関も少なく、今後の取り組みが注目される。特に、個人情報の取り扱いやプライバシーに関する懸念も残り、慎重な対応が求められる。
最後に、日吉倉城ノ腰地域の整備についても質疑が行われ、当該地域の今後の整備計画についても意見が交わされた。市は引き続き地域の声を聞きながら、まちづくりに取り組んでいく姿勢を示した。
今回の定例会では、市民の生活に直結する提案が数多く盛り込まれ、今後の施策に期待が寄せられる結果となった。