令和3年第3回富里市議会定例会が9月1日に行われた。本会議では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市内商工業の支援について、市長の五十嵐博文氏が報告した。コロナ禍において実施されている支援策は、商工観光課における窓口対応として中小企業の運営に必要な経費の利子補給を行っており、今年度はさらに商工会とも連携し、制度の周知を図っていると説明した。
また、教育長の吉野光好氏は、市内小・中学校の指定通学路に関する質問に対し、87の危険箇所が把握されていることを明らかにした。特に通学路における緊急に対応すべき事案が多く、今後は地域住民の意見を取り入れた検証と対策に向けた取り組みを強化する方針を示した。特に区域内における通学路の安全性確保については、通学路安全推進会議を設立し、関係機関との連携を図ることが重要だとのこと。
定住人口の増加については、スイカまつりや各種イベント集客を通して交流人口を拡大しつつ、富里市を訪れる人々に対して魅力を感じてもらう施策の必要性が強調された。さらに、教育における問題として、医療的ケア児及びその家族への支援に関する法律が交付されたことに伴い、市も支援体制を整備する必要がある。
いっぽう、消防については広域化の進捗状況が報告された。現在、隣接市町との協議が進められている中、地域の防災体制の強化が求められている。今後も特に、消防体制の維持と強化を進める考えを示し、またイノシシによる農作物被害対策についても捕獲の実績があることを述べ、今後も実績を上げる意思を表明した。