令和5年12月議会定例会が開催され、待機児童や結婚新生活支援、犯罪被害者支援などが議論された。待機児童数は12月1日時点で60人に達し、特定の保育園を希望する隠れ待機児童も11名いることが明らかになった。この問題は、女性が働きやすい環境の整備の必要性を顕著に示している。
市は保育士の環境整備にも力を入れており、民間保育士への家賃補助や給与の上乗せを実施する方針を示した。さらに、潜在保育士に対するアプローチとして、ちば保育士・保育所支援センターを利用した人材マッチング制度が存在するが、これを更に拡充していく必要があると指摘された。
また、保育士の業務負担軽減のさらなる努力が求められ、ノー残業デーの設定などが行われているが、依然として持ち帰り仕事が多い状況が問題視されている。保育士が安心して働ける環境作りは、子供たちの成長にもつながる重要な要素として強調された。
次に結婚新生活支援についての提案があり、富里市の婚姻率は県内でも高く、結婚した住民が出産や子育てのために他市に転出する傾向が見られることが問題として挙げられた。市は、結婚から子育てまでを見据えたプロジェクトを立ち上げ、意識調査を通じたニーズ分析を行う計画である。
犯罪被害者支援に関しては、刑法犯認知件数は272件で、窃盗が大半を占めていることが報告された。県内では犯罪被害者支援に特化した条例を制定している自治体もあり、本市でも犯罪のないまちづくり推進条例を活用しつつ、今後の検討を進める方針が示された。