令和2年12月11日、富里市の第6回定例会が開催され、一般質問や各種議案が審議された。
特に注目されるのは、鈴木英吉議員の一般質問であり、今後の富里市の発展に関する具体的な施策が取り上げられた。鈴木議員は、七栄新木戸土地区画整理事業や都市計画道路の整備状況について質問し、その進捗に関する詳細な答弁を求めた。
まず、七栄新木戸土地区画整理事業の進捗率は50.1パーセントであり、関係地権者との協議も進められていると市長の五十嵐博文氏が述べた。さらに、事業の完成を令和8年度に見込んでいるが、長期的な事業になることも懸念されていると強調した。
続いて、都市計画道路3・4・20号成田七栄線の用地取得状況も話題に上り、市は60.3パーセントの進捗を示した。鈴木議員は、道路整備が地域の経済活性化に寄与することを訴え、早急な完成を求めた。
また、酒々井インターチェンジ周辺の15ヘクタールの土地利用についても質問があり、この地域においては環境施設整備計画の変更が必要でありながら、市民活動団体との協力を強化するべきとの意見が出された。
教育や福祉における施策についても質問され、特にコロナウイルスの影響を受けている市民活動団体への支援が求められた。市民経済環境部長の長谷川敏彦氏は、活動団体との連携を強化し、支援の取り組みを継続すると述べた。
最後に、マイナンバーカードと健康保険証の統合に関する議論が行われ、危険性や制度の透明性が求められた。市としても市民への適切な情報提供や理解促進に努める必要性を認識していると回答した。
本議会では、審議された内容について引き続き市民との意見交換を行い、より良い施策を推進していくことが重要視されている。特に、各種事業については進捗とともに透明性を保ちながら市民に説明する姿勢が求められていることが特徴的である。