令和4年12月5日に行われた富里市議会定例会では、市のさまざまな課題に関する一般質問が行われた。
指定管理者制度に関する質問では、鈴木英吉議員が制度の法的性格や管理者への指揮命令権、経費削減やサービス向上の効果について問うた。市長の五十嵐博文氏は、協定の法的性格について、管理権限自体は「指定」によって生じ、契約の締結は不要であると述べた。また、指定管理者は民間のノウハウを活用することでサービスを向上させると強調した。
本市の農業についても議論が交わされた。鈴木英吉議員は後継者不足や農業資材の高騰について触れ、持続可能な農業の実現に向けた施策について質問。この質問に対し、市長は「農業振興アクションプラン」に基づいて基盤産業としての農業発展に向けた取組みを行っていると回答した。また、本市の特産物をPRする取り組みにも言及し、さらなる広報活動を進める意向を示した。
続いて、森林再生プランについても質問があった。鈴木英吉議員は、今までの実績と今後の予定、制度のメリット、森林の防風林機能維持について尋ねた。市は「森林再生プラン」の実績として、約10ヘクタールの森林整備を行っており、地域に多面的な機能をもたらすことを目的としていると説明した。今後も森林整備計画に基づき、持続可能な森林づくりを進める計画である。
ごみ行政についても重要な議題に上った。市民からの関心が高く、鈴木英吉議員はリサイクル推進やごみの減量状況について質問した。市はごみの排出量を減少傾向にあるとし、リサイクルの促進活動を今後も続けていくと答えた。
デジタル行政に関する質問では、江原利勝議員がマイナンバーカードの普及状況や市民への支援策について尋ねた。市はマイナンバーカードの普及に向けて様々な施策を講じており、今後も支援をさらに強化する方針を示した。
最後に、福祉政策に関する質疑も展開された。高橋益枝議員はフードドライブやフードバンクの推進について質問し、健康福祉部長は、協働で進めていく考えを述べた。