令和2年12月8日に開催された富里市議会第6回定例会において、経費節減と公園維持管理の取り組みが主要なテーマとして取り上げられた。
一般質問の中で、國本正美議員は経費節減対策として公園の維持管理に関連する問題を提起した。彼は公園緑地の除草作業や樹木の剪定・伐採について、今後の経費削減策を確認した。
富里市市長の五十嵐博文氏は、公園の維持管理には外部委託を利用し、地域団体との協力体制を強化していると答えた。現在121か所の公園があり、47団体が日常的な管理を行っている。このような請負契約により、市の負担を軽減し、経費の削減に向けた努力を続ける意向を示している。
また、同議員は一般家庭ごみの減量対策にも触れ、具体的な取り組みについて質問した。五十嵐市長は、家庭系ごみの一人当たりの排出量が693.9グラムで、全国平均を上回る現状を言及。ごみの排出量削減に向けては、リサイクルの推進や啓発活動を通じた市民の協力を求めている。
その一環として、富里市は生ごみ堆肥化容器購入の助成制度を設けているが、助成金の利用は低迷しているとの報告もあり、普及に向けたさらなる努力が必要とされる。特に、電気式生ごみ処理機の導入促進に向け、助成額の増加も提案され、議論が重ねられた。
さらに、公共交通においても新たなアイデアが提起され、特にさとバスの運行について多くの要望が寄せられた。利用者からのニーズに応じて、運行時間の見直しや増便の検討が求められ、地域住民の移動手段の確保が今後の課題となっている。
信号機の設置に関しても視覚障害者に配慮した施策が求められ、今後の対応が期待されている。市の高齢化が進む中、交通安全対策の充実も重要なテーマとなっている。
最後に、環境の問題においては、富里市もゼロカーボンシティを目指す動きがあるものの、具体的な宣言には至っていない。市民の温室効果ガス排出量を減らすための方策が引き続き求められ、持続可能な地域社会の実現に向けた課題が山積していることが浮き彫りとなった。