令和5年第1回富里市議会臨時会が開会された。議会では、令和4年度富里市一般会計補正予算(第9号)が主な議題として挙げられた。
市長の五十嵐博文氏は、補正予算の提案理由について説明を求められた際、合計192億3,160万1,000円の予算規模を報告した。歳入としては国庫補助金および県補助金、財政調整基金の繰入金が追加され、歳出は出産・子育て応援交付金事業4,695万9,000円が計上された。
この事業は、妊娠期から出産、育児にかけての伴走型相談支援を充実させる目的である。さらに、柏崎のり子議員の質疑に対して、健康福祉部長の森秀樹氏は、伴走型相談支援の実施に際して専門職の体制を整備する意向を示した。
また、柏崎議員からは経済的支援の内容、特に双子や多胎児に対する対応について質疑が行われた。森氏は、出産応援ギフトとして妊婦に5万円、新生児にも同様に5万円支給されるとし、双子などの場合は人数分が支給されると説明した。
議案に関する質疑は終了し、文教厚生常任委員会に付託されることとなった。議案第1号は全員賛成の上、可決され、本日の日程がすべて終了した。今回は、感染防止対策としてペーパーレス会議を実施し、タブレット端末を活用した運営が強調された。
この臨時会では、感染症の影響を考慮した運営が行われ、今後の子育て支援への取り組みが期待されている。市議会は、出産・子育て支援の充実を図るため、引き続き必要な施策を講じていく方針を示した。