令和2年第1回富里市議会定例会が開催され、市民クラブの沖田健二議員が一般質問を行った。
沖田議員はまず、特定空き家の対応について、特定空き家の指定は現状ないものの、危険性のある空き家について所有者への助言を行っている経緯を説明した。
特に、214件の空き家のうち、35件に対して直接指導を行い、7件は解体、11件は修繕に至ったと報告した。
さらに、昨年の台風によって把握された空き家が40件あり、現在の空き家問題に対する効果的な取組の必要性を強調した。
次に、みなし仮設住宅の取り組みについて沖田議員は空き家を仮設住宅として活用する自治体の例を挙げ、この制度の有効性を再確認した。
この創造的な応急住宅の活用について、今後の市の対策を求める意見が見られた。
また、避難所運営については、通常の避難所と福祉避難所の違いならびに、昨年の災害時に福祉避難所がどのように設定されたのかを明確にすることが求められた。
市は、避難所開設の際の情報周知を強化し、要支援者への対応を含めた準備の重要性を訴えた。
高齢者へのごみ出し支援についても議論され、まだ具体的な取り組みは始まっていないもののニーズ調査を基にした今後の検討が約束された。
自治体によっては実施されている事例があることに触れ、先進的な取り組みの導入を検討する姿勢が示された。
会議終了後、市の担当者は、これらの議論を基に今後の施策に反映させていきたい意向を示し、引き続き地域市民の声に耳を傾ける姿勢を強調した。