令和5年9月28日に開催された富里市議会定例会では、市の重要な議案が多く審査され、可決される流れとなった。
議案では富里市印鑑条例の一部改正や、介護保険特別会計の補正予算が挙げられ、議会での質疑応答や討論が行われた。特に、議案第1号ではマイナンバーカードの電子証明書がスマートフォンに搭載できるようになり、利便性の向上が期待されている。
総務建設常任委員会の河田厚子委員長は、「スマートフォンによる申請や交付手続の制度化は、特に利用者に選択肢をもたらす」と強調した。また、議案第2号においては、旅券発給申請交付事業の補正予算に関して、新型コロナ感染症の影響により申請件数が増加し、追加の予算が必要となっている点が指摘された。旅券の申請見込みについても新たな情報が提供された。
認定第1号から第6号の全ての認定が賛成多数で決定され、令和4年度の一般会計決算報告も承認された。決算審査特別委員会の國本正美委員長は、「歳入は291億で、歳出は279億となり、10億の黒字が見込まれる」と報告した。特に、市税収入の向上や地方債の減少が良好な財政状況を示していることが強調された。
一方、討論では共産党の柏崎のり子議員が、物価高騰や教育支援セクターにおける予算の厳しさを指摘した。彼女は、子育て支援策として給食費の無償化を提案し、市民の生活改善に向けた明確な政策立案を求めた。これに対し、河田委員長は、歳入歳出の透明性や市民サービスの充実を推進する姿勢を示しました。
往々にして賛否が分かれる問題も含まれ、一丸となった議論が行われた結果、議会は全議案において提案された内容を認定し、可決した。今後も市民の期待に応える形で、各種施策の推進を図っていく方向性が示され、各議員の決意が再確認された。