令和5年12月6日、富里市議会が開かれ、一般質問が行われた。これは、カーボンニュートラルの推進や有害鳥獣対策など、市民の安心・安全の確保を目指す重要な議題が含まれていた。
関根正之議員は、カーボンニュートラルについて市長に質問を行い、「ゼロカーボンシティ」に向けた取り組みの現状を尋ねた。市長・五十嵐博文氏は、2050年の脱炭素社会の実現を目指していると説明し、 「富里市環境基本計画」に基づき温室効果ガス削減に努めていると述べた。また、EV充電環境の整備を進めるための協定の締結予定も紹介された。
次に、有害鳥獣問題についての質問があり、市内での農作物被害の現状や地域住民による対策について報告された。五十嵐氏は、地域の協力によって38頭のイノシシが捕獲され、鳥獣被害対策が進んでいることを強調した。さらに、市街地における有害鳥獣の対策マニュアルについても議論が交わされ、迅速な情報提供や警戒の体制が整えられていることが説明された。
さらに、ペットボトルアートイルミネーションに関する発表では、地域の小学生が参加していることが述べられた。教育長・吉野光好氏は、地域活動を通じた子供たちの健全育成に向けた取り組みを説明し、教育課題への市の理解が求められていることを示唆した。
また、今後の課題として、区・自治会の加入率が減少傾向にあることが報告された。新たな加入促進策を模索し、地域活動の維持が重要であると認識された。地方創生として、市民との積極的な対話の場作りが求められた。特に、防犯対策や公共交通、通学路の安全確保のため、地域の協力が必要であることも強調された。
最後に、消防備品やデマンド交通の問題についても審議され、特に高齢者の移動手段の確保が課題となった。今後の公共交通戦略として、より多様な輸送手段の整備や、交通弱者を支援する方策が維持される必要性が強調された。全体として、安全で持続可能な社会を実現するため、今後も市と市民が連携していくことが求められている。