令和4年第4回富里市議会定例会が開催された。
会期は30日間と決定され、市長の五十嵐博文氏が出席する中で、市政に関わる諸案件が審議されることとなった。
市長は新型コロナウイルス感染症の影響について触れ、本市のワクチン接種率が千葉県平均を上回る22.90パーセントであることを報告した。
今後の自宅療養支援についても述べ、374世帯に食料や日用品を提供していると説明した。さらに、8月に予定していた夏まつりは来年度への延期が決定されたことを残念ながら報告した。
新たな観光施設「末廣農場」についても言及し、約9万2,000人の来場があったことを紹介した。今後は指定管理者との調整を進め、施設の機能向上を図る方針を明示した。
また、新たなデマンド交通の導入について、10月1日からの運行リニューアルを予定しており、利用登録者が1,849人に達していることを報告した。市の産業振興施策としては、企業立地促進に向けた取り組みを進めており、インターチェンジ活用型の地区計画で新たな企業誘致が期待されている。
さらに、日吉倉桜小路地区の消防機庫整備についても議論がなされ、地域の安全・安心を保障するための予算が必要であるとの意見が挙がった。
図書館の機能強化については、「とみらいテラス」の名で市民の新たな学びの場として改装が進められ、飲食が楽しめるオープンテラスの設置も計画されている。市民参加を促すための多彩なイベントの開催が期待される。
最後に、市制20周年を記念した「とみさとファンクラブ」の設立が報告され、4,098人の会員が登録されたことが明らかになった。市民との連携を重視し、今後のPR活動の充実を図る考えが示された。
市長は市民への感謝を述べ、今後もコロナ対策や各施策の進捗に努めることを強調した。議会の意見を尊重し、透明性のある運営を続ける意向が示された。