令和2年第3回富里市議会定例会では、新型コロナウイルス対策として議案の審議が行われた。
議案第16号では、富里市の一般会計補正予算が提案され、様々な意見が出た。特に藤田幹君が反対討論を行い、補正予算に対する疑問を提示した。その中で、約3億1,000万円がICT環境整備に充てられ、残りの9,000万円に実質的な対策が含まれるとの分析を行った。彼は高齢者支援事業や魅力発信事業に対して特に懸念を表明し、市民からの疑問の声を引用した。クオカードの配布についても、その利用範囲が限られ、問題があるとの指摘があった。
一方、賛成討論を行った大川原きみ子さんは、特に教育分野のICT整備について評価し、GIGAスクール構想の重要性を強調した。この計画は、子供たち一人一台の端末を整備し、個性に合わせた教育を実現することを目的としている。
また、柏崎のり子さんも賛成の立場を示し、補正予算の内容が感染症対策や教育のICT化に役立つものであるとの理解を示した。しかし、今回の予算案については、国が進めるプロジェクトが市の財政に与える影響についても言及された。
すべての議案は採決され、可決された。これにより、市はいち早い支援体制の整備を約束し、市民生活の安定化に向けた取り組みをさらに強化することとなった。議長は閉会に際して、新型コロナウイルスへの適切な対応と市民経済活動の回復に向けた執行部の努力を呼びかけた。
今回の議会は、特にコロナ禍における市民生活支援の必要性が議題となり、さまざまな意見が表明される場となった。市の厳しい財政状況を踏まえつつ、今後の政策に期待が寄せられる。