令和3年12月2日、富里市で行われた定例市議会での一般質問では、児童虐待やいじめ、聴覚障害者支援など多くの重要なテーマが取り上げられた。
高橋益枝議員の質問に対して、五十嵐博文市長は、市内の児童虐待件数が過去3年間で、平成30年度76件、令和元年度100件、令和2年度79件と推移していることを報告した。市では、児童相談所と連携し、早期発見や未然防止に努めている。また、県で配布された「児童虐待対応リーフレット」を活用し、市民の意識向上を図っていると強調した。
次に、いじめ問題に関しては、教育長の金杉章子氏が答弁に立った。市内の教育機関でのいじめの実態調査結果を共有し、いじめは年々減少しているとしたが、継続的な監視が必要であると述べた。特にネットいじめの増加に対しては注意を促し、適切な対策を講じることの重要性を訴えた。今後も、教職員が児童・生徒への相談窓口を明確にし、早期発見に努める方針を示した。
聴覚障害者支援については、A.I.を活用した手話翻訳システムの導入が紹介され、今後も情報の整備やサービスの向上を図ると述べた。また、金属スクラップ等の再資源物の屋外保管場所に関する質問では、関係機関との連携を強化し、適切な環境保全に努めると強調した。
最後に、国際交流について、井上康議員が質問を行い、市の今後の方針を促した。市長は外国人住民との相互交流の重要性を再確認し、地域活動への参加を呼びかける意向を示した。市民活動団体との連携を通じて、地域の魅力や文化を広める取り組みにより、一体感のある地域社会を築くことを目指すと答えた。