令和元年10月2日、富里市では、第5回市議会定例会が開催され、様々な質問が議員から提起された。特に、河田厚子議員による一般質問が注目を集めた。
河田議員は、まず市民活動サポートセンターについて質問を行った。その中で、五十嵐博文市長は、同センターの設置からの活用状況を説明。市民活動団体の支援や協働のまちづくり講座が実施されていることに言及した。「このセンターでは、4人のコーディネーターが市民活動に必要な情報提供や相談対応を行っています」と市長は述べ、今後も市民活動のさらなる活性化に向けた取り組みを約束した。
加えて、学校プールについても質問が続けられた。河田議員は、「今年度のプール学習の現状」や「民間委託の導入に至る経緯」などを尋ねた。それに対し、教育次長の門澤將幸氏は、「プール学習は校内のプールを使用し、天候に注意しながら実施しています」と回答した。
さらに、河田議員は道路問題についても言及し、安全対策の強化を求めた。この点に関し、五十嵐市長は「地域からの要望に応えるべく、カーブミラーの設置や路面標示などの対策を進めていく」と述べた。
次に、無償化に伴う保育需要の増加についても質疑が行われた。藤田幹議員は、保育所への受け入れ方針や、待機児童数の増加はどのように対応するのかを質問。五十嵐市長は、「第2期子ども・子育て支援事業計画の策定が進んでおり、無償化による影響を見極めて必要な対策を講じます」と回答した。さらに、「待機児童が65人に達しており、増加傾向にある」と現状を報告し、職員の確保や保育の質の保証についても言及した。
地元のニーズに応える形で、特に待機児童対策として小規模な保育施設の増設や、新たな保育事業者との連携が求められている。今後もこの問題に注力し、市民の期待に応えていく姿勢を伺わせた。