富里市議会は、令和元年12月6日に開催された第6回定例会において、台風・豪雨災害の影響に関する検証など、重要な議題を議論した。
まず、共産党の柏崎のり子議員は台風および豪雨の災害対策についての質問を行った。柏崎議員は、災害対策本部の準備体制や被災者支援制度の活用状況について具体的な数を挙げて確認した。これに対し、五十嵐博文市長は、「事前の準備体制は地域防災計画に基づいている」と説明するとともに、支援制度についても検討を進めている旨を述べた。特に、令和元年11月22日現在で、全壊ー2件、大規模半壊ー1件、半壊ー24件、半壊に至らないが1,021件という被害状況について詳しく報告した。
次に、教育次長の門澤將幸氏は、小中学校の教員の未配置の問題に触れ、特に英語科の代替講師未配置状況についても言及。市内の講師未配置状況は、小学校で1名、中学校で1名であり、早急に配置を進めるとの意向を示した。さらに、富里南小学校のエアコン設置問題についても、関係者と連携し、検討を進めるとした。教育の環境整備に向けた努力が求められている。
高齢者福祉の分野では、柏崎議員が補聴器購入補助制度と運転免許証自主返納者へのタクシー券助成について詳細に質問。市内では高齢者の交通手段確保が大きな課題であり、五十嵐市長が今後の検討を約束。特定の支援策についても具体的に改善を図る意向を見せた。
また、議案第15号では富里市印鑑条例の一部改正が可決され、被後見人の権利拡大が認められたことが注目に値する。市民の権利に踏み込む改正が行われ、その周知方法についても工夫する必要があると議論された。