令和5年5月18日、富里市議会臨時会が開催された。
この臨時会では、議長、副議長の選挙を含む多くの重要事項が扱われ、議長には田口勝一氏が指名され、副議長には岡野耕平氏が選出された。両名はそれぞれ新たな役職に意義ある抱負を述べ、今後の議会運営に対する意気込みを示した。
議会の冒頭、臨時議長である鈴木英吉氏は、議会事務局長の高橋正浩氏による紹介の後、全議員に向けて挨拶を行った。臨時議長は、「地方自治法第107条の規定により、臨時に議長の職務を行います」と述べ、議会の円滑な進行を目指す意向を示した。
市長の五十嵐博文氏も発言し、4月の市議会議員選挙の結果を受けて当選された議員への祝辞を述べた。市長は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが変更されたことに触れ、地域社会の活性化に向けた努力を促した。また、子どもたちへの運動機会の増加と地域連携の強化を図る新たな取り組みについても言及した。特に鬼ごっこを取り入れた運動遊びの導入が子どもの運動能力向上につながる期待が寄せられる。
その後、承認として提出されていた専決処分に関する議案が取り上げられ、健康福祉部長の藤田明美氏が国民健康保険税条例の改正内容について説明した。柏崎のり子氏からは、この改正による市民への影響や国保税歳入への影響について質疑があり、それに対して藤田氏が具体的な数字とともに回答した。改正内容は市民にとって歓迎されるものでありながらも、歳入減少に伴う対応についても配慮が必要と指摘された。
また、物価高騰対策として行われる低所得子育て世帯に対する支援についても計画が発表され、具体的な人数や支給金額の説明が行われた。議会は増大する経済的課題への適切な対応を図る方針を示している。
さらに、印旛衛生施設管理組合議会議員選挙や千葉県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙についても議題に上り、河田厚子氏と荒野峰之氏がそれぞれ選出された。閉会までに多くの議題が議論され、各議員により活発な意見交換がなされた。
この臨時会は、議会の新たな体制確立の重要な一歩として位置づけられる。議員たちは、それぞれの役割をしっかりと果たしつつ、富里市の発展に寄与していくことが強調された。