令和4年3月定例会が開かれ、予算特別委員会と予算特別委員の設置および一般質問が行われた。議長の雨宮真吾氏は定足数に達したことを確認し、会議を開始した。
まず、予算特別委員会の設置が提案された。雨宮議長は新年度予算に関する議案9件について審査するため、12名の委員で構成することをお諮りしたところ、「異議なし」との声が上がり、設置が決定した。
続いて、委員の選任が行われ、葛生孝浩議員ら12名が指名された。雨宮議長は委員に対し、本会議終了後に委員会を招集するよう指示した。
その後、一般質問に移り、リベラル成田の伊藤竹夫議員が壇上に立った。伊藤議員は市長の施政方針に基づき、主に地域の環境対策とコロナワクチン接種について質問した。特に、成田市はゼロカーボンシティを目指し、環境基本計画の見直しを行うことが強調された。
伊藤議員は、温室効果ガスの削減目標についても言及し、成田市が2030年までに何%削減を目指すのかを市長に問うた。小泉市長は、ゼロカーボンシティに向けた具体的な取り組みとして、電気自動車の導入や公共施設への太陽光発電設備の整備を挙げた。
また、伊藤議員は新型コロナウイルスに関連し、ワクチン接種の進捗状況を尋ね、65歳以上の高齢者の接種率について具体的な数字を求めた。小泉市長は、現在52.5%であり、接種率をさらに上げるための取り組みを強調した。
その後、高齢者福祉や農業施策についても議論され、特に新生成田市場の開場に関する質問が投げかけられた。市長は市場の役割について、農水産物の輸出促進の拠点としての重要性を示した。興味深いのは、特別養護老人ホームの新設や認知症への取り組みについても強調されており、成田市は高齢化社会に対応した施策を推進している姿勢が伺える。
議会全体を通じて各議員は、地元の環境整備や高齢者支援、農業振興といったテーマに沿った具体的な施策を市長に求め、議論が交わされた。議長、議員、そして市長にとって、地域の住民のために一連の施策を的確に進める重要な議会となった。何より、この会議は全29名の議員が集まり、協議を重ねる姿勢を示していた。