令和3年6月、成田市議会が定例会を開催した。
雨宮真吾議長は、開会を宣言し、出席議員は29名であることを確認した。欠席議員はおらず、議会が正しく成立している。
新型コロナウイルス感染症への配慮を踏まえ、マスクの着用や換気などの対策を講じる旨が議長から伝えられた。今定例会では主に、各議案の審議が行われることが予定されている。
最初に永年勤続議員への表彰状が伝達された。表彰された議員は鵜澤治議員(30年)、秋山忍議員(20年)、神崎勝議員、飯島照明議員、会津素子議員(10年)であり、それぞれの功績が称えられた。議長は「市政発展に尽力された」と述べ、感謝の意を表明した。
続いて、会期の決定が議題に上がる。会期は本日から6月23日までの20日間と決定され、異議はなく受理された。この後、議案第1号から第10号の一括審議が行われ、市長の小泉一成氏が提案理由を示した。
小泉市長は、ワクチン接種の進捗状況について説明。高齢者へのワクチン接種が進んでいることに加え、新型コロナウイルスの拡大防止に市民が協力していることに感謝した。市は、65歳以上の希望者への接種が夏までに完了する見通しを示し、準備が整っていると強調した。
この後、具体的な議案が紹介され、いくつかの重要な議案が提案された。議案第2号では押印手続きの見直しが提案されており、従来の押印原則が緩和される見込みとなっている。議案第3号では、市税賦課徴収条例等の改正が行われ、特別控除の対象となる寄付金の取扱い見直しが含まれている。
さらに、教育機関の建物に関する大規模改造工事や、消防車両の更新に関する議案も提案されており、市民の安全対策が強化されることが期待されている。特に、幼稚園・保育所の運営についての基準改正も含まれており、保育環境の質の向上が目指されている。
最後に、休会については、議案調査のため6月5日から7日まで休会とすることが決議された。次回の議会は、特に午前10時から開会されることが確認された。