11月30日、令和3年12月定例会(第4回)において、議員から新型コロナウイルス感染症関連の質問が相次いだ。
質問者の水上幸彦議員(公明党)は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、感染予防対策の考え方を尋ねた。これに対し、小泉一成市長は、本市でワクチン接種が順調に進んでいることを報告した。新型コロナウイルスワクチンの接種は本年2月より開始され、現在までに順調に接種が進んでいると述べた。接種後の有効性や免疫力の低下について触れ、早急に3回目の接種体制を整える必要性を強調した。
続いて水上議員は、経済対策と生活困窮者支援の状況についても質問し、新たに施行される生活支援策について具体的な内容を求めた。市長は、国の施策に基づく生活支援金等の支給について言及し、新型コロナウイルスの影響下での支援を継続する重要性を訴えた。また、医療体制の強化に向けた取り組みや、季節性インフルエンザとの同時流行に備えた支援体制の整備についても言及した。
自治基本条例制定の意義についても質問があり、自治基本条例は市民と行政の関係をより明確にするための重要な取り組みであると議員は述べた。市長は、市民の意識の醸成や意見を反映するプロセスの重要性を認識し、自治基本条例の制定に向けた市民との協働を強調した。
さらに、ビッグデータと人工知能(AI)の活用についての質問もあり、特に観光施策におけるデータの活用が注目された。市長は、観光施策の立案において、ビッグデータを利用した分析が有効であるとし、地域活性化につながる施策を進める考えを示した。
また、ユニバーサルデザインに配慮した観光地づくりについての質問もあり、特にバリアフリー対応が求められている点が挙げられた。市長は、バリアフリー情報や観光案内の重要性を再認識し、取り組みを進める姿勢を表明した。
最後に、三里塚記念公園と三里塚御料牧場記念館の整備についても言及され、特にバリアフリー化について議論が行われた。市長は、教育長にその対応を引き継ぐ旨を伝えるとともに、県や地域の声を尊重した整備を進める方針を示した。今回は新型コロナウイルス感染症を含む多くの重要な課題が提起され、地域の状況に応じた支援や取り組みの重要性が改めて認識される場となった。