令和5年3月、成田市議会定例会が開会した。
成田市議会議長の荒木博氏は、「定足数に達しましたので、これより令和5年3月成田市議会定例会を開会いたします」と宣言した。
今定例会は、新型コロナウイルス感染症の対策に配慮した運営を行うことが議長から示された。議会は、全体の29名の出席者によって構成されている。議事は会期の決定から始まり、3月9日までの28日間とすることが決定された。議長は「ご異議なし」と確認し、会期を承認した。
次に、議案第1号から第30号と報告第1号から第3号が議題とされた。小泉一成市長が施政方針を述べつつ、市民への協力と支援を呼びかけた。市長は、「進化するまちづくり」をスローガンに掲げ、新型コロナウイルスによる影響からの回復や、成田空港の機能強化に注力していく意向を示した。また、昨年は国際線の需要が回復しており、コロナ禍前の活気を取り戻すために走らなければならないと強調した。
教育環境や福祉施策についても言及し、特に子育て世代への支援を強化する方向であると説明した。市長は具体的な施策として、給食費の無料化や、子育て世代への経済的支援を挙げ、子どもから高齢者までの幅広い世代が安心して生活できる環境を整えるべく努力する姿勢を示した。
また、成田市の財政健全性について触れ、今回の令和5年度予算が対前年比3.7%増の647億円規模であることを報告した。市長は国や県の支援に加え、本市独自の施策を多岐にわたり展開することを考えているとした。
次の議事として、議案の詳細な説明が行われ、全体で30件の議案が提案されており、議会の審議が求められる。そして、合間に中止となった一部のイベントを挙げつつ、11日から14日までの休会が認められたことが報告され、改めて活性化のためのイベント開催への期待が表明された。最終的には、議長によって散会が宣告された。議会は市民が希望を持てる街づくりに向け、全力で取り組む決意で一致した。