令和2年3月2日に行われた定例会で、成田市の鬼澤雅弘議員が、コミュニティバスの利便性や民生委員・児童委員の活動状況などをテーマに質問を展開した。
まず、コミュニティバスの利便性について議論された。鬼澤議員は、成田市内の民間路線バスが廃止された地域において、特に遠山ルートが人気であると指摘。また、乗車できないケースが増えているとの住民の声があることを受けて、改善策を求めた。この点について小泉一成市長は、コミュニティバスの混雑状況や運行本数について調査を続けており、今後も市民の要望に応じたルート見直しや運行時間の調整を行う意向を示した。
次に、民生委員・児童委員に関する問題が取り上げられた。鬼澤議員は、近年の高齢者制度の担い手不足と活動の負担増加が地域の課題であると述べ、市としてどのように理解し、対応しているのかを問うた。市長は、任意団体である区・自治会からの推薦および選出に苦慮しており、問題の解決に向けてアンケート等を通じて意見を集約し、対策を講じる必要があると強調した。
また、昨日の大雨や台風による昨年の被害についても戸惑いや不安の声が上がった。議員からの質問に対し、市長は具体的な復旧の進捗状況を詳細に説明し、今後の防災対策についても言及した。特に、地域防災計画の見直しスケジュールについて質問されると、近く、新たな提案があることを示唆した。
最後に、成田空港に関わる騒音地域への対策が取り上げられた。鬼澤議員は、深夜飛行制限緩和に伴う騒音問題への関心を示し、現状が地域住民への配慮がどのように反映されているかを求めた。市長は法令に基づいた説明会や支援策の実施を約束し、地域との連携強化が重要だと強調した。市はこれからも、多世代にあたる質の高い情報提供を進め、地域に力を入れていく方針であると述べた。