令和4年3月定例会において、成田市の小泉市長は高齢ドライバーの交通事故防止策やコミュニティバスの利用促進について説明した。
特に高齢ドライバーに関する事故件数は、令和2年の統計によると、市内で発生した358件の交通事故の中で約18%に当たる67件が高齢者によるものだという。市では運転免許証の自主返納を促すため、交通系ICカードを交付する事業を計画しており、返納後の移動手段として、オンデマンド交通を運行している。
高齢者が公共交通を利用しやすくする施策についても、コミュニティバスの運賃の割引が提案されているが、具体的な運用については今後の議論が待たれる。また、運転免許証を返納した高齢者が自らの移動方法を選択できるようにすることの重要性が強調された。
次に、積雪時の市道の対応についても議論された。市では除雪作業や融雪剤の散布を行うが、全ての市道についての一斉対応が困難なため、特に危険な箇所が事前に除雪される体制をとっている。市民からの要望にも迅速に応じる必要があるという。
さらに教育現場については、教職員の多忙化や健康管理が問題視され、教育委員会からは校務支援システムや職員の意識改善の取り組みが行われていることが報告された。教職員の過重労働を軽減し、有効な授業が行えるような環境を整えることが求められている。