令和5年12月の定例会では、障害者支援、児童ホーム、路上喫煙という重要な問題が議論される。数名の議員がこれらの問題について発言し、特に細貝正安議員はこれらの課題について深く掘り下げ、その改善を求めた。
細貝議員は最初に、障害者支援において、障害者差別解消法の施行を挙げた。彼はこの法律が企業にも適用されることになり、民間事業者に対しても合理的配慮の義務化が求められることを強調した。この点に関して小泉一成市長は、音声コード「Uni-Voice」の導入が進んでいることを示し、視覚障害者への情報提供が改善されていると述べた。特に、水道の使用量を知らせるための検針票にこのシステムを導入しているとのことだ。
次に、細貝議員は児童ホームに関する質問を行った。本市では放課後児童クラブの登録児童数が増加していることを受け、待機児童の数が11月1日時点で19名となっていることを説明し、待機児童対策についての詳細を求めた。小泉市長は、待機児童の解消に尽力していることを述べ、施設の増改築や定員超過の受け入れを進めていることを報告した。また、国の指針に沿った開所時間の延長も求められているが、運営面での課題もあることを認めていた。
続いて、路上喫煙の問題についても議論が交わされた。細貝議員は、受動喫煙の健康被害に関する調査結果を基に、路上喫煙のリスクを訴えた。市としても受動喫煙対策を強化する必要があり、公共施設での分煙状況を改善する取り組みが進められていると、健康こども部長は説明した。それにもかかわらず、依然として路上喫煙者が減少しない現状に、市の強化策が求められる。
全体を通して、今回の定例会では、障害者支援、児童ホームの充実、路上喫煙対策という市民生活に深い影響を及ぼすテーマが多く取り上げられ、市の行政に対する期待が高まっているといえる。今後もこれらの問題について議論と改善策が必要である。