成田市の令和4年3月定例会が開催され、主に一般質問として、災害対策や糖尿病の予防、農業の振興に関する議論が行われた。
一山貴志議員からは災害対策についての質問があり、「自衛隊や東京電力、NTTなどとの連携が重要であり、地域防災力の向上が求められています。」と発言した。市長の小泉一成氏は「地域防災計画を基に、様々な機関と連携して災害応急対策の体制を強化している。」と応じた。
また、気象庁との連携強化にも言及し、一山議員は「気象防災アドバイザーの活用が重要であり、地域防災力の向上に向けた取り組みが必要です。」との立場を表明した。
その後、議員は糖尿病予防についても言及し、市長は「健康行政を通じ、生活習慣病の予防を推進しています。」と強調。特に、コロナ禍の影響で生活習慣病のリスクが増大している状況を鑑み、今後の具体的な施策に期待が寄せられた。
続いて、成田市の農業支援の現状についても触れられ、「映像でも農業や農産物をPRすることで、新規就農者の促進が期待される。」と意見が交わされた。市長は「既に観光農園や特産品がメディアに紹介され、農業情報の発信を続けていく。」と述べた。
さらに、活動内容として、地元の農産物を活かした地域おこしや、映画やドラマを通じて成田市の魅力を発信する方策が必要と感じられた。
また、大和議員からは民間の学童保育の誘致に関する質疑も提起され、「民間施設を導入することで、きめ細やかな対応が可能であり、保護者のニーズに応えられる。」との視点が示された。市長は「民間との協力を進めるが、まずは待機児童の解消が最優先であり、民間施設の導入は検討課題である。」と回答した。
最後に、教員不足の問題が取り上げられた。小学校では地域からの講師採用も進められているが、今後の教員の働き方改革と質向上のため、環境整備が追求されるべきだとの意見がまとめられ、議会での議論が実を結ぶことが期待された。