令和5年3月の定例会において、多様な議題が議論された。最も重要な論点は、一般質問での多文化共生のまち実現、飲酒運転撲滅、そして公共施設の脱炭素化計画である。
会議は、荒木博議長のもと、午前10時に開議された。まず、眞野義行議員が多文化共生のまちについて質疑を行った。国際交流の重要性を訴え、「岡田日本語教室」の開催や外国人スピーチの取り組みを評価した。市長の小泉一成氏は、成田市の外国人人口がコロナ後に再び増加し、2023年1月末時点で6,802人となったと報告した。これに伴い、今後の施策として、国際性豊かなまちづくりを進める方針を示した。
また、眞野議員は骨粗鬆症についても質問し、女性の年齢に伴うリスクを指摘。市は、女性の40歳以上に対して骨密度検査を推奨しているが、さらなる啓発が必要とされる。特に、50歳以上の全ての女性に対する独自の検査プログラムを提案した。
次に、飲酒運転撲滅については、村嶋照等議員が中心となり、現状を分析した。千葉県は他県と比較し、飲酒運転による人身事故が多く発生している。市は、飲酒運転根絶を掲げる啓発活動を強化しており、「その一杯 愛車も走る凶器に早変わり」というスローガンで周知している。
さらに、公共施設の脱炭素化についても言及された。市は、公共施設への太陽光発電設備を2025年までに580キロワット導入することを目指すとし、さらに、 LED照明の設置も進めていく意向を示している。今後、この取り組みは地域全体のエネルギー消費の見直しにもつながると期待されている。
このように、議会では様々な問題について議論が交わされ、今後の成田市としての方向性が見えてきた。市長は、各議題に対して前向きな取り組み姿勢を示し、市民との関係構築、意識向上の重要性を訴えている。市民が協力し合い、安心して過ごせる社会を作るために、全力を尽くしていくことが求められているといえるだろう。