令和4年12月の定例会で、成田市議会議員たちが地域の安全確保や振興策について議論を交わした。特に、三里塚・本城地区と国際医療福祉大学成田病院を結ぶ公共交通の充実が大きなテーマとなった。
鬼澤雅弘議員は、公共交通の利便性向上に向けた取組を問うた。具体的には、コミュニティバスの利用者から寄せられている声を通じて、多くの市民が感じている不便さを解消する必要があると強調した。
市長は、地域公共交通の充実を図る施策について、民間路線バスやコミュニティバスの運行状況を挙げ、丁寧に対応していく考えを表明した。特に、三里塚・本城地区の住民からの要望に応じ、病院へのルート延伸を図る取り組みが進められていると述べた。
また、なりたいきいき百歳体操の取組についても質疑が行われた。高齢者の健康維持や介護予防に向けた及び百歳体操の普及活動の成果が評価されており、地域住民の参加を促すための補助金の活用状況が説明された。市長は、百歳体操を通じて地域の絆を深めることができると期待を寄せた。
さらに、通学時の安全対策についても議論があった。鬼澤議員は、特に大栄地区と下総地区のスクールバス運行において、交通安全の重要性を訴え、通学路の見直しについての方針を確認した。市は、通学路の危険箇所の把握や安全な通行ができる環境を整えることが重要だとし、地域住民の意見を反映した改善を続けていくとした。
最後に、鳥獣害対策についても発言された。市民生活の安全を守るため、イノシシなどの被害を防ぐためのさらなる取り組みが必要であるとし、環境保護と地域振興の両立への意識が高まっていることが伺えた。