令和5年6月定例会が令和5年6月16日午前10時に開会し、一般質問が行われた。まず、飯島照明議員は、公共交通や上下水道、部活動の地域移行について言及した。公共交通に関しては、急激な少子高齢化の影響を考慮し、公共交通の現状と課題について市の認識を尋ねた。
市長の小泉一成氏は、公共交通の利用者減少の傾向を踏まえ、地域ニーズに応じた交通サービスの構築が重要であると回答した。特に、コミュニティバスとオンデマンド交通についても言及し、両方の運行状況について説明した。その中で、昨年度のコミュニティバス利用者数は約18万人、オンデマンド交通は約1万6千人に上った。
次に、上下水道の質問にも対応。水道事業の現状や未普及地区の整備についての見解を求められた際、市はさらなる整備の必要性を認めており、既存の水道インフラ整備の進捗状況を報告した。また、部活動の地域移行についても質問があり、生徒や保護者の意見を重視し、地域スポーツクラブとの連携が進められているとのことだった。
その後、眞野義行議員が国際都市成田における外国人住民の現状について質問。市長は、コロナ禍前後で外国人住民が増加し、現在は約7,292人に達したと報告した。また、ウクライナ避難民の受け入れにも言及し、支援内容と今後の方針について説明した。
さらに質疑が続き、カラーユニバーサルデザインや若者の意見を取り入れたまちづくりなど、様々な視点からの討論がなされた。特に、若者議会の設立を提案し、実施に向けた意見交換を活発に行う意義が強調された。
最終的に、成田市が国民健康保険税の改善を求める意見も挙がり、特に多子世帯への対応策や医療費助成の拡充を促す必要性について、市の姿勢を問う場面も見受けられた。