令和5年6月定例会が成田市議会にて開催され、議案は合計35件との報告がなされた。
審議される議案の中には人事案件23件、条例案件7件、契約案件3件が含まれる。市長の小泉一成氏は、各議案の提案理由を解説した。
特に、農業委員会委員の任命に関する19件の議案があり、新たに加藤茂氏などの9名が任命される予定である。また、固定資産評価審査委員会や人権擁護委員の選任に関する議案も提案された。
更に、議案第25号では令和5年度税制改正について言及されており、森林環境税の課税開始に触れた。この法改正は市民への影響が大きいと考えられている。
また、議案第35号においては補正予算が提案されており、これは新型コロナウイルス感染症対応のための支援策に関連している。市民の生活支援を図るため、増額する必要があるとされた。
会期は、6月9日から28日までの20日間に設定された。神崎勝議長が開会を宣告し、今回の会議への出席議員に対して謝意を示した。議会メンバーの中で欠席したのは星野慎太郎氏一名である。
冒頭の報告では、最近発生した議員の逮捕について触れられ、市民への謝罪が行われた。これは議会の信頼回復に向けた取り組みを強調する形で表明されている。神崎議長は「市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけした」と述べた。
次の議題として発議案第1号が追加され、星野慎太郎議員に対する辞職勧告決議が提案された。逮捕の事実が社会的に影響を与えていることに対し、倫理的な見地から議員辞職を求める声が上がっている。
一方で、会津素子議員からは反対意見が表明され、選民が選挙で判断する権限を持つと強調した。事案の解明と再発防止を求めることが重要だとの見解が示された。
次回の議会は、6月13日に開会する予定である。議会の運営は市民の声を踏まえた慎重な手続きが求められており、今回のような事件は今後の議会運営のあり方にも影響を与えるだろう。