令和2年3月定例会(第1回)が開催され、新年度予算関係の議案が審査されるため、予算特別委員会が設置されたことが報告された。議長の秋山忍氏が委員の選任を行い、合計12名の委員が名を連ねた。この委員会は新年度予算を審査していくこととなる。
その後、議会では一般質問が行われた。最初に宇都宮高明議員が登壇し、市長の施政方針やまちづくりについての質問を行った。指摘された課題の一つは、成田空港の機能強化に伴う騒音地域への影響であり、宇都宮議員は市民生活を守るための具体的な施策を求めた。これに対し、市長の小泉一成氏は騒音対策に関する具体的な取り組みを強調した。
また、災害対策の強化も重要なテーマとして挙げられ、台風災害を受けた計画の見直しについて議論された。市長は、過去の台風の教訓を踏まえて、地域防災計画の修正に取り組む意向を示した。関連して求められていたのは、地域住民向けの避難所運営マニュアルの整備であり、より多くの関係機関との連携体制を築く必要があるとの意見も出た。
宇都宮議員はさらに、成田市の子ども支援に関する施策について、多岐にわたる質問を行った。具体的には子どもの貧困対策や教育環境の整備について言及された。市長は、これらの課題に対して市としての具体的施策を考え抜くと答えた。
次に、豪政会の上田信博議員が質問に上がり、予算編成についてさらに詳細な説明を求めるとともに、防災、オリンピックに向けての施策の進捗状況などについて質疑を行った。市長からは、施政方針に基づく具体的な進捗状況が示され、さらなる地方創生と市民生活の向上に向けた努力が続けられたいとの意欲が表明された。
新型コロナウイルスの影響により、議会も影響を受けている中、全ての議員からの質問に対しての市の運営体制が問われる場面もあり、国や市町との連携体制の重要性が改めて確認された。
本議会では、子どもへの支援や地域の災害対策、成田空港の機能強化に関して、具体的な施策が引き続き検討されていく。市長は透明性と情報提供の強化を図ると言及し、今後も市民生活と安全を重視した運営を徹底する方針を示した。