令和3年6月10日、成田市で行われた定例会では、議員たちが新型コロナウイルス感染症の影響や水の事故防止に関連する重要事項についての発言を行った。
会津素子議員は、東海第二原発について質問を行い、水戸地裁が運転差止めを命じたことを引用し、成田市の避難計画の実効性に疑問を呈した。特に、避難計画が不十分であるという指摘を受け、協定の見直しについても重要な課題であると強調した。また、森林破壊や気候変動への影響も問題提起され、地域の生物多様性戦略を推進する必要性も訴えられた。
小泉市長は、これらの懸念を受け、成田市の避難計画を適切に見直し、地域の防災体制の強化に取り組んでいくことを約束した。特に、虚偽情報の排除と信頼性ある情報提供の重要性を強調した。さらに、避難行動の要支援者に対する計画の作成も法改正に伴い進める方針を示した。
村嶋照等議員は、水の事故防止対策についても言及し、特に不注意から起こる事故を未然に防ぐために、地域住民への啓発が不可欠であると訴えた。市は、危険な水場の存在を周知し、安全に関する情報を提供する取り組みを強化している。
一山貴志議員は、精神的な健康をテーマにこころの健康相談の重要性を再確認し、心の健康状態をチェックできる自己診断システムの導入も検討すべきと提案した。加えて、奨学金返還支援制度の必要性についても触れ、若者支援の重要性をうったえた。
会議の最後に、各議員は心の健康や若者支援、水の事故防止に向けた具体策をそれぞれ提起し、市はこれに対する対応策を検討していくと述べた。市長は今後も地域の声に耳を傾け、よりよい施策を進めていくことを誓った。