令和4年12月定例会が2日に開催され、全28名の議員が出席した。
本会議では、基本的に重要な議題が取り上げられた。最初の「一般質問」では、大倉富重雄議員が市民の代弁者として登壇し、労働者協同組合の法制度、新しい働き方の普及、農福連携の取組み、中国咸陽市との友好都市交流について詳細な質問を行った。
労働者協同組合の法制度については、小泉市長がこの制度の意義を認識しており、市民活動への活用と今後の市の対応を期待されていると答弁した。特に協同労働のモデルとして、広島市や京丹後市の取り組みが紹介され、これらの成功事例を踏まえて成田市でも普及を図る考えが示された。市長は「協同労働が地域の課題解決につながることを期待している」と述べた。
また、大倉議員は農福連携についても言及し、福祉と農業の連携が進む中で、地域の特性を活かした新たな仕組み作りを求めた。この点についても市長は肯定的な姿勢を見せ、具体的なプラン作りを進めると応じた。さらに、友好都市中国咸陽市との交流についても「友好の絆を大事にし、交流を進めていくべき」と強調した。
次に、すべての子供が豊かに学ぶ環境を目指して、会津素子議員が不登校児童生徒の現状を質問した。教育現場におけるサポート体制や、屋根の下での居場所の存在が求められる。この点について、教育長は「ふれあいるーむ21での支援体制を強化し、一貫したサポートを行っている」と述べた。
また、学校給食における黙食の緩和を求める声も多く、これに関しても教育長はガイドラインに沿った柔軟な対応を図る考えを示した。特に、給食を楽しい時間にすることが重要であり、様々な方法で子どもたちにアプローチしているとのことだった。
この他、新型コロナウイルスやインフルエンザの同時接種についても話題になった。市はこの件に関して、市民への周知徹底を図ると声をあげた。特に、懸念される同時流行には、早めのワクチン接種が重要であると強調された。
地域公共交通の活性化に向けた施策や、成田空港の周辺開発にも言及され、今後の計画における市のポジションが問われた。市長と各部課長は協議を重ね、将来の交通需要に応えるための道路整備や公共交通の充実を約束した。