令和5年9月7日に開かれた定例会では、公共交通の再編、成田国際文化会館の再整備、災害時の対応について議論がなされた。
初めに、公共交通路線の再編については、頻繁に廃止や変更が行われる影響で市民に混乱が生じている。細貝正安議員は、公共交通としての役割を果たしているコミュニティバスの必要性を訴え、特に路線バスの廃止に関する市民からの要望に対する対応を問うた。
小泉一成市長は、公共交通の運営について幾つかの課題があることを認めた。千葉交通株式会社の一部路線が廃止された経緯に触れ、今後は代替路線の整備が重要であると強調した。市民からの意見がある中で、バス業者とも協議が進められており、コミュニティバスの運行時間や路線の見直しも必要だと述べた。
次に、成田国際文化会館についての議論では、細貝議員が老朽化と利用状況について質問した。市長は、再整備に向けた取り組みを説明し、バリアフリー化や市民ニーズに対応した施設機能の充実が求められていることを認めた。現在実施されている再整備基礎調査の結果を踏まえた今後の方針について説明が行われた。
さらに、災害時の対応に関しても重要な議論がなされた。細貝議員は、避難所の情報提供とペットの同伴避難に関する対策を求めた。市長は、避難所の周知方法について説明し、ペットに関する避難体制の強化についても認識していると述べた。今後の災害対策に向けて、マニュアルの整備が必要であるとの見解を示した。
これらの議論を通じて、今後も市民のニーズに応じた交通施策や文化施設の整備、災害時の安全対策を進めていくことが求められている。