印西市議会は令和2年第1回定例会を3月13日に開会し、各種予算案について審議した。
市長の板倉正直氏は予算案の概要を説明し、
「令和2年度の一般会計予算は396億3,000万円で、前年より7.8%の増加となります。」と述べた。
この予算には、子ども医療費助成や高齢者支援に関する新規施策が含まれることも強調された。
特に、70歳以上の高齢者向けふれあいバスの運賃無償化が注目を集めている。
議案第6号の説明の中で、予算審査常任委員会の委員長、増田葉子氏は、地域公共交通確保維持改善事業補助の減額理由について述べた。
「国庫補助金が400万9,000円で計上されていたが、実際の交付決定額が280万6,000円だったため、減額を余儀なくされました。」と説明した。
また、予算審査における質疑では、工事請負費の減額理由について、
「内野保育園の厨房送風機更新工事がアスベスト含有調査の影響で見送られたため、343万円の減額が生じた。」との答弁があった。
日程第11号から第16号にかけての議案は、全て原案通り可決された。特に議案第11号、令和2年度印西市一般会計予算は、全ての議員の賛成により承認された。
議長の板橋睦氏は、これに続き、今後の運営に向けた姿勢を示しながら、「市民にとって役立つ施策を展開し、安心して暮らせる印西市を目指すべく、執行部と連携を取ってまいります。」と発言した。
一方、反対意見もあり、議員の山田喜代子氏が「予算案には消費税増税の影響が見え隠れする。新型コロナウイルス対策に必要な予算をもっと盛り込むべきだ」との意見を述べた。これに対し、議長は「発言に感謝しつつ、自治体運営が持続可能であるための予算とする方針を貫きます。」と応じた。
その後、令和2年度印西市国民健康保険特別会計予算及び介護保険特別会計予算も可決され、議員からの発言はなお続いた。中でも、伊藤真一議員が国保税の高騰を取り上げ、「市民の生活を脅かす国保税の問題を無視するわけにはいかない」と指摘した。