令和5年第2回印西市議会定例会が6月27日に開催された。議事の中心は、市税条例の改正や新たな財産取得に関する議案であった。議会では、印西市税条例の一部を改正する条例の提案があり、これに関しての関連法令や予算についての質疑が行われた。
総務企画常任委員会委員長の小川利彦氏は、議案第1号について、「今回の改正は、令和5年法律第1号に基づくものであり、森林環境譲与税の収入見込みについても言及した」と説明した。市では、約1800万円の増収が見込まれているという。さらに、同比例で充当可能な事業例として病害虫対策や安全講習会を挙げ、これらの事業に取り組む姿勢を示した。
その後、印西市都市公園条例の改正や財産取得に関する議案が一括で審議された。特に新たなオンライン申請システムの導入に関する質疑があり、これにより利用者の利便性が向上するとの期待が寄せられた。議論においては、運営における具体的な手続きや手数料の明確化も求められたが、賛否が割れることはなかった。
また、印西市特定教育・保育施設条例についても改正が提案され、教育部門との連携強化が求められる見解が示された。増田葉子議員は、子ども発達センターの役割について、発達支援における新たな挑戦を強調し、意義ある施設にするための取り組みを提案することが必要だとの考えを示した。
請願第5-1号「給水区域拡大に関する請願書」が賛成多数で採択され、地域の水質改善に向けた期待が寄せられた。本議会を通じて、市民からの要望に対する関心が高まったことが伺える。市は、環境問題や教育福祉分野においてより一層取り組んでいく意向を示した。
今後も、市議会は市民の声を耳に傾け、適切な施策の実施を目指していく方針である。本定例会終了後は、各常任委員会における所管事務の調査が行えるため、議員は更なる市政活動へと入っていく見込みである。