令和元年第3回印西市議会定例会が開催され、その中で高齢者福祉計画及び介護保険事業計画に関する代表質問が行われた。今回は、特に高齢者福祉計画の余剰金の配分や、公募型プロポーザル方式についての発言が目立った。
会派新政を代表して、軍司俊紀議員が高齢者福祉計画及び介護保険事業計画について質問した。特に、余剰金約2.4億円が介護保険の安定運営へどのように利用されるかを問いただした。市長の板倉正直氏は、余剰金は財政調整基金に積み立てられ、次年度の介護保険事業の安定運営に充てられるとの見解を示した。
また、待機児童対策についても言及された。市では、来年度に5園が開園すると説明されたが、実際の活動状況や保育士の確保についてまだまだ課題が残されている。特に、待機児童数は県内ワースト3に位置しているため、対応策が急務であると議員から指摘があった。
教育分野では、プログラミング教育の取り組みについて質問があり、教育長は市内小学校で段階的なICT環境の整備が行われていることや、プログラミング教育に向けた教職員研修も実施されていると述べた。特に、地域共生社会の実現に向けた取り組みとしては、地域包括ケアシステムの構築が挙げられ、心身ともに健康で自立した生活を促す施策が必要とされている。
議会ではまた、北総鉄道に関連して高運賃の問題も大きく取り上げられた。市民の負担軽減や運賃の見直しについて、積極的に運動を展開することが求められており、板倉市長は今後、市民と共に運動を進めていく意向を示した。
防災リーダー研修に関する意見もあり、これからの災害対応力強化についてや、各種計画の見直しも含めた市民協働の重要性が訴えられた。市としては、災害時の情報提供や避難訓練の定期的な実施に努める姿勢が確認された。
さらに、自治体の平和事業において、中学生の派遣や市内での平和啓発活動への参加をどう進めていくかについても議論があり、印西市の平和の鐘の設置に関する歴史や市民の意識を高める取り組みの重要性が強調された。