令和5年第2回印西市議会定例会は、6月12日に開催された。会議では、主に個人質問が取り上げられ、特に都築真理子議員による横断歩道の安全対策に関する質問が注目を集めた。都築議員は、横断歩道に設置された黄色いスイッチボックスの向きを変更するための要望を提案し、その重要性を強調した。
彼女は、利用者の安全を確保するため、スイッチボックスを歩道側に向けることを提案したが、これは千葉県公安委員会の管轄であるため、印西市からの働きかけが必要だと述べた。これに対し、市民部長の米井雅俊氏は、要望書を印西警察署に提出し、対応を進めていることを明らかにした。
また、都築議員は、信号機の設置箇所における変更が実施された事例を挙げ、市民からの要望に基づく改善が行われていることを評価した。しかしながら、対象地域におけるさらなる安全対策の必要性を訴え、特に児童の安全を確保するための提案として、視覚的な工夫を装飾した塗装の導入も提案した。
議会では他にも、公共施設における生理用品の設置や、地域ごとの有害鳥獣対策が議論された。特に、印西市の生理の貧困問題への取り組みは、市の活動として評価された。市長は、市民団体の積極的な活動に感謝の意を表し、引き続き支援していく考えを示した。
有害鳥獣の被害対策に関しては、最近の調査結果として、令和4年度のイノシシの捕獲数が過去に比べて高かったことが報告された。特に、イノシシは539頭が幼獣、525頭が成獣であったことが示された。これに対し、担当課は、捕獲や対策を地域ぐるみで行う体制の必要性を強調し、市が新たに設立した鳥獣被害対策実施隊による支援を行っていく方針を述べた。
また、道路の安全対策に関する質問も行われ、県道と市道が交わる地点における信号機設置希望が確認されたが、印西警察署からは設置予定がないとの回答が得られた。議員は、過去の経験をもとに信号機設置の必要性を強調し、今後も地域住民の安心・安全の確保に向けた努力を続ける意向を示した。
このように、議会では市民の安全や生活に直結する重要な課題についての質問が続き、市としても多角的な施策の実施に努めていることが伝えられた。