令和3年第1回印西市議会臨時会が開会された。
会議は、令和3年3月30日午前10時に開始され、議題が次々と進められた。この臨時会の主な内容は、令和2年度印西市一般会計補正予算の議案を中心としたものであった。
まず、議長の板橋睦氏は、「新型コロナウイルス感染症対策」として、傍聴者への配慮を忘れず、席を空けることを呼びかけた。会期は本日1日のみと決定され、議案に関する諸般の報告が行われた。
今回の補正予算案は、一般会計の歳入歳出予算に、コロナによる影響下で支援が求められる子育て世代に対して、特別給付金を支給するためのものである。市長の板倉正直氏は、「補正の内訳として、国からの支援を含む内容であり、地域経済への影響を考慮した」と説明した。特に、子育て世帯に向けた支援が強調された。
具体的には、今回の補正予算の総額は約587億3,229万9,000円に上る見込みで、その中には新型コロナウイルス感染症関連の支援が含まれている。この新たな特別給付金については、子供1人当たり5万円が支給されることが計画されており、対象世帯数は約4,119世帯、子供の人数は約7,927人に達すると見込まれている。支給対象は、ひとり親世帯のみならず、二人親世帯の住民税非課税世帯も含まれる可能性がある。
また、質疑応答で藤江研一議員が指摘したように、速やかな支給が求められており、支給対象の周知方法についても議論が展開された。酒井和広健康子ども部長は、"住所に基づく個別通知"を行い、広報活動を通じて周知を進めると述べた。支給に関する運営の透明性と迅速性が今後の課題とされる。
討論では、藤江議員が今回の補正予算案に賛成し、特に困窮する子育て世帯を直接支援する意義を強調した。議案は全会一致で可決され、今後の進行が期待される。