令和5年12月6日、印西市議会において第4回定例会が開催された。議事の主要な内容では、令和5年度印西市一般会計補正予算についての議案が重要な議題として取り上げられた。この補正予算は、物価高騰対策として住民税非課税世帯への支給金を増額することを目的としている。これは社会的な必要性の高い施策と位置づけられ、多くの市民がその早期実施を期待している。
議案第14号については、板倉正直市長が提案理由を説明し、市の歳入歳出予算の総額を増加させる内容が含まれていることを詳細に述べた。補正予算は総額で517億9,954万円となり、主に国からの資金支援を考慮に入れ、特に非課税世帯への重点支援が強調された。議長は、この件について、議会運営に関する申合せに基づく質疑の省略を提案し、これに異議は無かった。
また、一般質問では鈴木博美議員が教育現場における図書室の状況について質疑を行い、特に牧の原小学校における図書室の混雑状態や蔵書数について問題を指摘した。教育長の大木弘は図書室の利用状況として、議員の質問に答え、小学校での書籍の貸し出し状況を明らかにした。
鈴木議員は、学校図書室のスペースや蔵書の充実が重要であり、自身の周りから聞いた声を基に提言を行った。特に、図書室の面積確保や人気書籍の増加を求め、今後の取り組みに期待を寄せた。教育長は、検討を進めることを約束したものの、具体的な進捗については明言を避けた。
さらに、山田喜代子議員は道路環境や通学路の安全問題について疑問を呈し、印西市の通学路安全対策の現状に対して厳しい問いかけを行った。具体的な危険箇所の実名を挙げ、昨今の交通状況と市の取り組みの不十分さを強調した。これに対し、板倉市長は警察への要望を強化する意向を示した。
最後に、増田葉子議員が集会施設に関する補助制度の見直しを提言し、その必要性を訴えた。市の補助制度が時代に合わないという観点から、住民ニーズに基づいた支援の充実を求めた。市側は様々な意見を受け止めて、今後の制度検討を約束する場面も見られた。
この会議を通じて、議員らは市民生活に直接かかわる問題に真摯に向き合う姿勢を示し、今後の施策に大きな影響を及ぼすことが期待されている。