令和3年11月22日に開催された印西市全員協議会には、市の重要案件が議題として提出され、議員たちや執行部が意見を交わした。
まず、議題の一つに挙げられた市制施行20周年記念花火大会の総括は、市議会および市民にとって重要なテーマである。市長の板倉正直氏は、この大会での問題点を認識し、二度と同様な事態を避けるための決意を示した。特に、実施された総括の内容には、判決で指摘された問題点が隅々まで考察され、再発防止策が提案されたと述べ、今後の施政に活かす方針が表明された。
次に、生活保護費の算定誤りについても重要な議題として取り上げられ、福祉部長の富澤実氏は詳細を説明した。千葉県の監査により、障害者加算に関する過大支給が確認され、17名に対し合計約1,768万6,508円の過大が明らかになった。課長らは、誤った算定が長年にわたり職員の誤解から生じたものであることを認め、今後の研修と体制の見直しを強調した。
さらに、北総線の運賃値下げの実施については、企画財政部長の小林正博氏が説明し、来年10月に平均15.4%の値下げが実施される見込みを示した。特に通学定期運賃の大幅な値下げは、家計の負担軽減と地域活性化を促進する動きであり、今後の影響を見守る必要があると強調された。具体的な運賃改定の内容は印西市内の各駅にも関わりがあるため、利用者への周知も重要である。
議員達は質疑を通じて、住民生活に直接関わる問題を追及し、必要な情報を求めた。また、各議題に対して意見を発表する場が設けられ、参加者からは真摯な議論が交わされた。議長の中澤俊介氏は、協議を円滑に進行させ、その重要性を改めて確認した。この協議会を経て、今後の取り組みが期待される。