令和4年第4回印西市議会定例会が行われ、個人質問が行われた。本議会では、議員たちが新型コロナウイルスや地域のインフラ、教育問題など幅広いテーマについて質問を投げかけ、市長や教育長、各部長が具体的な回答を行った。
特に新型コロナウイルス感染症対策については、軍司俊紀議員が感染状況や措置の見直しについて執拗に質問を繰り返した。また、「正確な感染状況把握が困難になっている」と健康子ども部長の岡本一弘氏が答弁し、以前の全数把握から現状の週報告に切り替えた影響についても述べた。
印西牧の原駅圏については、増加する人口に対し教育施設や学童保育の整備が未だに整わない状況が指摘され、軍司議員は「迅速に対応すべき」と強調した。教育長の大木弘氏は、現状を受けた対応策のシミュレーションを行っていると回答し、地域の課題解決に向けた姿勢を示した。
また、印西市の教育現場での体罰事案についても言及され、多くの生徒が苦痛を経験している状況を受け、教育委員会の指導力に疑問視される発言もあった。大木教育長は「全力で適切に対応していく」と述べたが、問題は依然として残る。
さらに子供たちの健やかな成長を促すために、待機児童問題や育休退園制度の見直しを求める声が上がった。岡本健康子ども部長は、「拡充に向けた検討が必要」とし、育児支援を重視する姿勢を見せた。
地域の交通インフラの確保、特に北総鉄道に関しては、ダイヤ改正や運賃の見直しについて議論が進む中、市民の声が反映されるよう市の取り組みが期待されている。環境経済部長の岩井大治氏は「さらに利便性を図る考えである」と述べた。
印西市においては、数学や国語等の授業と共に平和教育が実施され、教育長が「戦争の怖さを伝える」と強調した。こうした平和活動は次世代への継承が重要であり、各教科を通じて広がりを見せているようだ。
このように、印西市議会での質問の数々を通じて、さまざまな課題が浮き彫りになった。市民の声が行政に反映され、未来への道筋に生かされることが期待される。