令和3年第1回印西市議会定例会が2月19日、開かれた。
約22人の議員が出席し、議事が進行された。最初に議長の板橋睦氏が会議の開会を宣言した後、日程に入った。各議員は一般質問を通じて市の行政課題に対し厳しい質問を展開した。
特に注目されたのは、教育に関する質問だ。松本有利子議員は、情報教育の推進について質問を行った。具体的には、政府が推進する「GIGAスクール構想」に基づき、各小中学校におけるICT活用の実情と今後の展開について、市長の板倉正直氏は「情報教育推進校として原山小学校の取組を他校にも展開する」と答弁した。また、教員同士の情報共有や連携についても、「教育委員会の支援を通じて連携体制を強化する」と強調した。
また、岩崎成子議員も、道路の整備や冠水対策について質問を行った。市道山田・平賀線の舗装改良の進捗について、市長は「令和3年5月頃の契約で、8月には完成を目指す」と述べ、市民の安全を確保するための取り組みに力を入れることを示した。さらに、冠水問題については「酒々井町への協力依頼を行い、千葉県とも連携する」との姿勢をみせた。
最後に、伊藤真一議員が福祉施策や地産地消に向けた支援について言及した。福祉タクシーの利用条件の緩和に関する質問に対し、福祉部長の富澤実氏は「高齢者福祉タクシー事業は公費負担の観点から一定の線引きが必要」との考えを示したが、多様なニーズに対応する必要性が声高に叫ばれている。
全体を通じて、市民生活に直結する重要な課題が議論され、委員や市民からの参加と理解を求める姿勢が見えた。市議会は、新しい生活様式や環境変化に適応し、市民の生活向上に寄与する体制づくりを目指して進められていることが強調された。