令和5年9月8日に開催された印西市議会の定例会では、今後の都市づくりについての重要な議論が行われた。
特に主要な発言を行ったのは、5番議員の野﨑崇正氏である。これまでの施策が全て理想通りに進んでいるわけではなく、事業によっては進捗に遅れが見られることを指摘した。例として、印旛中央地区の市街地形成支援や道路整備などが挙げられた。
野﨑氏は、また印西市の将来都市像として掲げている「住みよさ実感都市」の実現に向け、特に若い世代の人口流出対策に注力する必要があると強調した。若い世代は地域の活性化に不可欠であり、彼らが定住したいと思える環境を構築することが緊急の課題であると述べた。
具体的には、出生率の維持と向上に向けた施策が必要不可欠とされ、印西市の出生率は全国平均を上回っているが、さらに高い目標設定が求められていることを示した。実際に、出生率を2024年までに1.80、2034年までには2.07に引き上げる目標がある。
議論はまた、地域の活性化にも及び、市全体の活性化に寄与するために地域創生プランが策定され、多様な人材を地域づくりに巻き込む重要性が指摘された。こうした施策は、この地域内のコミュニティをつなげるだけでなく、経済的にも持続可能な成長に寄与することが期待されている。
さらに、環境経済部長が述べたように、人口の増加、地域の特性に応じた事業の強化、及び地域間の連携を図ることが急務であるとされている。多様性の受容と市民の意見を施策に反映させることで地域のニーズに応えることも強調された。
また、台風13号の接近を受け、市長の板倉正直氏が災害対策についても言及した。安全対策を何より最優先にしており、避難所の開設やその後の対応策に対して十分な計画が進められている旨を伝えた。
今回の議論は印西市にとっての未来に繋がる重要な施策群となり、引き続き市民とともに考え続けることが求められると言えそうだ。