印西市議会の令和元年第3回定例会が9月2日に開かれた。
本会議では、議案第22号の工事請負契約の変更についての審議が行われた。工事は西の原中学校校舎の増築工事で、契約の変更が必要となり、増額分が約452万6,500円とされ、総額は約3億2,792万6,500円に達する。これは基礎工事で不良土が発見されたため、取り換えが必要になったことによる。
松尾榮子文教福祉常任委員会委員長は、審査の際に執行部への説明を求め、慎重に審査が行われたと報告。質疑も行われ、「不良土とは具体的にどのようなものか?」との質問に対して市の説明があった。「長期間の雑草や堆積物による腐食物で、地盤改良が難しい」との回答があった。工期延長は3月19日までとなる。
また、会派代表質問が行われ、今後の印西市の総合計画について質疑がなされた。藤代武雄議員は、印西市の環境保全に向けた具体的な施策、特に生活環境や健康福祉に関する計画の進捗状況を求めた。市長は「生活環境を守るための施策を推進しており、現状分析はほぼ順調に進んでいる」と回答した。
今後の課題として、行政評価の結果、環境負荷の低減や高齢者福祉施策における進捗不足が挙げられ、市長は引き続き努力が必要と述べた。特に、高齢者の社会参加促進策の展開が急務であるとし、地域コミュニティの活性化が求められると強調した。
さらに、環境問題についての意見交換が行われ、再生可能エネルギーの活用策についても闘志が見られた。印西市では、太陽光発電の導入促進や、森林環境税の有効利用を通じた持続可能な施策について議論がなされ、経済成長と環境保全の両立を目指す重要性が認識された。
このように、印西市議会では市民の意見を反映しながら具体的な施策が進行している。市民参加型の施策を促進し、地域資源を最大限に生かした将来都市像を実現するための努力が続くことが期待される。