令和2年第2回印西市議会臨時会が開催された。今回は、議案第1号と議案第2号の審議が行われた。特に注目すべきは、令和2年度印西市一般会計補正予算に関する内容であり、さまざまな施策が提案された。
市長の板倉正直氏は、コロナ対策に関わる予算を盛り込むとともに、財政の重要性を強調。最新の選挙で市民から支持を得たことを受け、市政運営に対する思いを述べた。予算案には、新型コロナウイルス対策のほか、教育、子育て支援、防災対策などが含まれており、市民の生活向上に資するものであると説明した。
議案第1号では、補正予算が具体的に提案され、222万5,000円を加えたものとなり、歳入歳出とも523億1,202万3,000円に。それに伴い、一般会計の運営に必要な施策が順次賛成討論の中で述べられた。
特に中でも、新型コロナウイルスの影響で使用される1万259台のパソコンの取得に関する議案第2号では、グーグルのクロームブックを導入することが提案され、その教育的効果が期待されている。議会では、入札に関する質疑や、導入計画が適切に進められているのかという意見が多く寄せられた。これに対し市当局は、急ぐべき施策であることとの見解を示し、ネットワーク環境の整備も並行して進める意向を示した。
市民からは今回の取り組みに対して期待が寄せられる一方で、適切な運用と管理が求められる声も多かった。市が選定した基準や条件についての透明性をしっかりと担保することが、今後の市政運営において重要な課題であると再認識される場となった。
このような詳細な質疑応答が行われ的確な情報の共有が行われたことで、臨時会は一定の成果を上げられた様子が伺える。今後の運営に向けた市民と業者間の良好な関係構築もあわせて要望されることが予想される。