印西市議会の第2回定例会が令和5年6月9日に開催され、様々な問題が提起された。特に、議員たちによる一般質問では、コロナ対応や図書館サービスの充実、環境問題、そして教育環境の整備に関する発言が目立つ。
最初に、コロナ5類への移行に伴う市の対応について、稲葉健議員が詳細に質問を行う。市長板倉正直氏は、感染症対策の新たな方針について説明し、公共施設での対応や小中学校の状況についても触れた。特に、ワクチン接種体制の変更や、これまでの感染症対策の見直しが求められるなか、今後も市民に対して透明な情報提供の重要性が強調された。
また、図書館サービスについては、地域の文化的な発展を促すための取組が発表された。教育長の大木弘氏は、図書館の運営に関する新たな計画と市民アンケートを基にした施策の検討を進めていると述べた。特に、図書購入費の増額が話題に上がり、印西市の図書館が千葉県内の平均を下回っていることを受け、さらなる充実を目指す必要があるとの意見が出た。
環境問題についても活発な議論が展開され、印西市の第3次環境基本計画やカーボンニュートラル宣言に向けた議論が行われた。市長は、複数の環境課題の同時解決を視野に入れ、重点的な取組としてグリーンインフラの整備などを挙げた。特に市民の意識醸成が重要であり、今年度中に市民を対象としたシンポジウムを開催予定であることが明らかになった。
さらに、開発行為と教育環境の整備についても議論が行われた。板橋睦議員は待機児童問題や教育環境の整備についての担当部長からの回答を引き出し、今後の子供たちが安心して学べる環境の構築を訴えた。市もその必要性を認め、全庁的な取組が求められている。
加えて、統一地方選挙の投票率についても触れられ、印西市の投票率が41.30%となったことが報告された。市民の政治参加を促すための施策が検討される中、今後の選挙に向けた改善策が求められている。
今回の定例会では、印西市が抱える多くの課題とそれに対する具体的な施策が議論され、今後の対応に向けて期待が寄せられている。