令和2年第1回印西市議会定例会が行われ、市長と各課長から市の施策について報告がなされた。特に注目を集めたのは、通学に関する安全対策や児童のための施策についての取り組みである。
まず、通学時の安全上の課題として、道路や街灯の整備状況、通行量の多さ、さらに天候の急変時の影響が指摘された。教育長は、通学路における危険箇所の把握と改善に向けた合同点検を実施すると述べた。
また、現在運行されているスクールバスについて、まずは小学校に絞られている現状があり、中学校生徒向けの運行を妨げる要因は、時間帯の違いや交通面から難しいとの説明があった。しかし、教育委員会は他市の事例を参考に、今後の運行基準の検討が必要であるとしている。
次に、牛乳パックのリサイクルに関しては、ここ近年、牛乳供給業者による回収が行われず、一般廃棄物として処理せざるをえなくなった経緯が明らかになった。教育長は、今後もリサイクルが可能な業者を探していると語った。
さらに、ダブルケアの問題についても触れられ、担当部長はその重要性を認識しており、具体的な施策としては、子育てと高齢者の介護を同時に行う家族への支援策を考慮する姿勢を表明した。特に、相談窓口の整備が不可欠であることを強調し、地域包括ケアの重要性を再認識した。
最後に、松山下公園総合体育館の使用に関し、多様な利用者に利用機会を広げるべく、使いやすい運用の実現に向けた課題を聞く機会ともなった。利用率向上のための施策や市民の意見を反映する方針が確認された。
合計して、議会は市民の声を反映する施策の重要性を強調しつつ、今後の取り組みに期待が寄せられた。